ナターリエ・ペニャ・コマス中嶋彰子大西宇宙宮里直樹服部譲二

出演者と会場

ナターリエ・ペニャ・コマス<ソプラノ>

ドミニカ共和国生まれ。ウィーン国立音楽大学において、ピアノ教授法、コンサートボーカル、又発声教育法を習得。オーストリアやドミニコ共和国にてモーツァルトの魔笛のパミーナ、フィガロの結婚のスザンナ、ドン・ジョヴァンニでツェルリンダ、ラ・ボエームでミュゼット、メリー・ウィドウでヴァレンシエンヌ、二つのバイオリン弾きで荒らしの女王など、数多くの作品に登場絶賛される。
コンサート歌手として、ウィーン芸術週間、ベルベデーレ宮殿のハイドンフェスティバル、
ウィーン楽友協会、ウィーン・コンツェルトハウス、シェーンブルン宮殿劇場とMUTH ( ウィーン少年合唱団のコンサートホール)、等で活躍。2011年以来、クラシックとラテンアメリカの民族音楽に心を捧げるスピリトゥオシ・アンサンブルのメンバ―

中嶋彰子<メゾソプラノ>

15歳で渡豪し、シドニー音楽院/大学を卒業。1990 年、全豪オペラ・コンクールで優勝、同シドニーとメルボルン両歌劇場でオペラ・デビューを果たす。92年、イタリア・ナポリのサン・カルロ劇場にてオペラ『ラ・ボエーム』のムゼッタ役で欧州デビュー。中嶋がタイトルロールを歌ったヘンデルのオペラ『アルチーナ』が、欧州放送連合より92年度最優秀賞を受賞。99年、ダルムシュタット歌劇場でのオペラ『ランメルモールのルチア』でセンセーショナルなルチア役を演じ、ドイツ有数のオペラ誌「オペルンヴェルト(Opernwelt)」の年間最優秀新人賞を受賞。同年ウィーン・フォルクスオーパーの専属歌手となり、卓越した歌唱力と演技力、そして自由で華やかな存在感で圧倒的な人気を獲得する。2016 年には、中嶋彰子プロデュース&出演の舞台作品『夢幻能:月に憑かれたピエロ』がスイスのシオン音楽祭で初の海外公演を迎え、各方面から高い関心を集める。現在群馬オペラアカデミー「農楽塾(のうらじゅく)」総監督とモーツァルトハウス・ウィーン、アーティスティック・アドバイザー。2017年9月よりウィーン私立音楽芸術大学(MUK)舞台芸術学部声楽・オペラ科独唱専攻の教授に就任。

大西宇宙(たかおき)<バリトン>

武蔵野音楽大学及び大学院卒業。全日本学生音楽コンクール第一位およびイタリア声楽コンコルソ金賞・バリトン特賞を受賞後、IFACジュリアード音楽院声楽オーディションにて最優秀賞を受賞し、日本人としては数少ない声楽専攻生としてジュリアード音楽院に入学。卒業時には在学中の活躍を讃えられ、特別賞と奨学金を付与された。ジュリアードでは「フィガロの結婚」「エフゲニー・オネーギン」「マタイ受難曲」など多くの作品に主要キャストとして抜擢されたほか、学内オーディションを経て、リンカーン・センターでリサイタル・デビューを飾った。今シーズンは「エフゲニー・オネーギン」、「カルメン」、プラシド・ドミンゴ氏のガラコンサートに出演している。日本では、近年各地でベートーヴェン第9番交響曲のソリストを務めているほか、飯森範親指揮「カルミナ・ブラーナ」や、広上淳一指揮ブラームス「ドイツ・レクイエム」などに出演。

宮里直樹<テノール>

東京都出身、幼少期よりバイオリニストの両親からバイオリンの手ほどきを受けジュニアフィルで活躍。高校3年の夏に声楽に転向。東京芸術大学声楽科主席卒業。2014年に明治安田クオリティー・オブ・ライフ文化財団の海外音楽研修生としてウィーンへ留学。
これまでに小林健一郎、尾高忠明等著名指揮者のもとNHK交響楽団、読売日本交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団をはじめ主要オーケストラと共演。オペラでは「ドンジョヴァンニ」でドン・オッターヴィオ、「ラ・ボエーム」でロドルフォ、「ランスへの旅」でリーベンスコフ伯爵などに出演。コンサートではヘンデルの「メサイア」、ベートーヴェン「第九」、モーツァルトの「戴冠ミサ」などで活躍。

服部譲二<メゾソプラノ>

コンサートバイオリニスト、室内楽奏者として幅広いキャリアを積み、次に室内オーケストラ、さらに交響楽団、歌劇場の指揮に携わる。2004年以来ウィーン室内管弦楽団の常駐客演指揮者。 2007年~2008年、ドイツのエアフルト歌劇場で第一カペルマイスターを務め、2009年~2011年までオーストリア・キッツゼー夏のフェスティバルで音楽監督を務めた。2017年から再度キッツゼ―夏のフェスティバルの音楽監督に就任。フィルハーモニア管弦楽団、ウィーン交響楽団、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団や読売日本交響楽団など名だたるオーケストラの客演指揮者として活躍。2009年6月ウィーン国立歌劇場において「魔笛」でデビュー。東京の新国立劇場でピエトロ・マスカーニの「ザザ」指揮。
服部は現在アジア出身の音楽家として国際的に大活躍、又ウィーン音楽を理解できる数少ない音楽家と言える。コンサートのキャリアに加えて、国際ユーディ・メニューイン・ヴァイオリンコンクールの審査員であると同時に2003年より英国王立音楽院・名誉会員。2015年ウィーンに日本食レストラン「SHIKI」を経営。名前は「指揮」と「四季」を兼ねている。

モーツァルト・クナーベンコア・ウィーン

モーツァルトの名を冠するウィーン名門合唱団モーツアルト少年合唱団は1956年モーツァルトの生誕200年祭時に結成、現在はモーツァルト・クナーベンコア・ウィーンと改名され、ウィーンの歴史を彷彿させる、透明で清純な歌声で、ウィーン少年合唱団とともにオーストリアで最も重要な少年合唱団である。ウィーン国立歌劇場やフォルクスオーパーなどの各オペラ劇場から共演者として招聘され、ドミンゴ、カレーラスなど著名アーティストと共演。合唱団の特徴は13歳や14歳で変声期を迎えた後も希望があればテノールやバリトンとして合唱団に残ることができ最高21歳まで合唱団員として活動ができる。日本にも来日しており、今秋には中国ツアーが待っている。

ウィーン・コンツェルト-フェライン

ウィーン・コンツェルト-フェラインは、世界的に有名なウィーン交響楽団の若手奏者からなる室内オーケストラ。
従来のクラシック音楽と現代音楽の架け橋の役割を積極的に担うこのオーケストラは、日本を含むアジアや北米への演奏旅行は勿論、ベルリン・フィルハーモニー、ウィーン・コンツェルトハウス、アムステルダム・コンセルトヘボウ、バーデンバーデン祝祭劇場などヨーロッパ各地の主要演奏会場への出演を通じて活躍する実力派集団。

ウィーン楽友協会大ホール

「ムジークフェライン黄金の間」とも呼ばれるこのホールは1812年に設立されたウィーンを代表する音楽の殿堂で、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地。毎年元日に行われるウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートは、この大ホールから全世界に中継されている。

モーツァルト・クナーペンコア・ウィーンウィーン・コンツェルト-フェラインウィーン楽友協会大ホール